アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンを吸入することで、抗原と抗体が鼻の粘膜で反応し、鼻症状を起こす病態を言います。
症状の多くは鼻と目に現れるのが特徴で、なかでも、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりがアレルギー性鼻炎3大症状と言われています。
風邪の症状とよく似ていますが、のどの痛みや発熱はありません。
原因の多くはハウスダスト(家の埃やダニの糞・死骸など)であり、その他にもペットの毛やフケ、カビが原因なこともあります。
季節に関係なく発症することから、通年性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
治療について
治療をするにあたっては、まずアレルギーを起こすとされる原因(家の埃、ダニの糞・死骸、ペットの毛やフケ、カビなど)に対して、できるだけ避けることが大切です。
そのような環境を整えたうえで、抗アレルギー薬や鼻スプレーを用いて症状を抑えるようにします。
また、このような治療では十分な改善がみられない場合は、トリクロール酢酸という薬剤を鼻粘膜へ塗布することで、鼻粘膜の性状を変化させアレルギー反応を起こしにくくする治療法を行っています。特に鼻づまりに効果が高くみとめます。塗るだけなので、施術時間は麻酔を含めて20分ほどになります。
とくに毎年、花粉症で鼻づまりがひどいという方は、花粉が飛ぶ2週間以上前にこの治療を行っておくと花粉シーズンに入っても症状が抑えられるようになります。鼻づまりに関しては70%程度の方は改善をみとめます。